子宮筋腫を知ろう

成人女性が発症する可能性のある病気「子宮筋腫」

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必要に応じて行う検査

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子宮筋腫の基本的な検査

必要に応じて行う検査

【基本的な検査】で大きな子宮筋腫が見つかった場合、効果的な治療を行うためにも、より詳しい検査が必要になります。病状によって、行われる検査の種類は異なりますが、ここでは代表的な検査を紹介しましょう。これらの検査を受けるには、設備の整った病院を選ばなければなりません。

CT・MRI検査

CT・MRI検査は、体の断層の写真を撮ることで、臓器の状態をより詳しく調べることができます。中でも、MRI検査では、かなり精密な画像が得られます。これらは、治療方針を決めるのに、とても役立ちます。

CT検査

体を輪切りの状態にした画像として、映し出されます。このCTには、「単純CT」と「造影CT」があり、「単純CT」では子宮全体の形のみが描き出され、一方「造影CT」では、造影剤を使うことで、筋腫そのものがくっきりと浮かび上がります。また、CT検査は体に影響がないほどのごく微量とはいえ、放射線を用いていることも特徴として挙げられます。

MRI検査

MRI検査は、縦、横、斜めなど、様々な角度からの断面像が得られます。放射線も用いていないため安心ですし、何より筋腫や嚢胞(のうほう:液状成分の入った袋状の腫瘤)の中の状態も分かるほど、画像が精密です。なので、MRI検査は、子宮筋腫の数や位置を正確に知ることができます。主に「T1強調画像」と「T2強調画像」の2種類の撮影方法がありますが、子宮筋腫を調べるには、後者がより詳しい情報を得られます。

子宮卵管造影検査

粘膜下筋腫があるかどうか、卵管がふさがっているかどうかを調べるため、子宮卵管造影検査を行います。膣から子宮腔内に管を入れ、造影剤を使って、子宮腔内の変形、筋腫が邪魔して卵管の通りが悪くなっていないかなどを確認します。

アレルギーの人は要注意

この子宮卵管造影検査を行う場合、人によってはまれに、造影剤に対するアレルギー反応を起こすことがあります。そのため、検査前には、アレルギー反応の有無をチェックします。吐き気や皮膚が赤くなる、灼熱感、喉の違和感などの症状が見られる場合があり、ひどいときには、ショック状態に陥ることも。

最近では、アレルギー反応が起きにくい造影剤が開発されているので、それほど心配しなくても大丈夫です。ただ、喘息や薬剤アレルギーを持っている人は、あらかじめその旨を伝えましょう。代わりとなる検査を受けることができます。

子宮鏡検査

子宮鏡検査は「ヒステロスコピー検査」とも言い、胃カメラと同じようなファイバースコープを膣から入れて、子宮腔内を直接観察するというものです。また、単に内視鏡検査と言うこともあります。子宮内膜の異常、特に粘膜下筋腫を調べるのに役立ちます。この子宮鏡検査で、粘膜下筋腫に茎があって垂れ下がっていることが分かった場合、状態によって可能であれば、筋腫の部分を茎の部分から切除してしまいます。

内視鏡の種類

子宮筋腫の検査に使われる内視鏡は、構造が軟らかいものと硬いものとに分けられています。以前は硬い内視鏡のほうが高性能と言われていましたが、現在では、バッテリーで動くハンディタイプで、操作もしやすく、検査中に麻酔をする必要もないため、軟らかい内視鏡が多く使われています。

合併症の検査

子宮筋腫は、場合によって、子宮内膜症を併発していることもあります。病変部分が子宮筋腫とかなり共通しているので、注意が必要です。この子宮内膜症が合併しているかどうかは、生理の状態や痛み、癒着の有無、MRI画像の所見、血液検査などから診断することができます。合併症の有無を確認するために、特別な検査をしなくても、子宮筋腫の検査をしていく過程で分かります。ちなみに、子宮筋腫の合併症について詳しくは、【合併症】のページをご覧ください。

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